疑念

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おかしい… 気配をまったく感じない。 僕は意を決して茂みから立ち上がった。 その瞬間、視界に飛び込んできた光景。 ほこらの周りを包むように、眩しい光が放たれていた。 ヤツはその光に包まれ、そして光が消えると同時にヤツも消え去ったのだ。 幻でも見たのか… しかし、これはまぎれも無く僕の目の前で起こった事だとすぐに我を取り戻した。 いったいなんだったんだ? ほこらのところまで行き、僕は石碑に手を触れてみた。 石碑はほのかに暖かく、何か生き物のようにすら感じた。 当然ヤツの姿はどこにもいない。 それが何を意味するのか。 コレはおそらく… ゲートのような場所なんだろう。
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