12402人が本棚に入れています
本棚に追加
「どーせ寝坊だろ!」
横からいきなり声がした
見ると隣の席の大輝がほおずえをつきながらこっちを見ていた
「なっ!違うから!私は大輝とは違うもん」
鞄を机におき、教科書をだしながら言うと
瑞穂が私の制服をグイッと引っ張った
一瞬よろけたが瑞穂の机があったおかげで転ばすにすんだ
「何ーっ!?」
なるべく小声で瑞穂に聞くと
「あきってば今日、朝あの佐伯先輩ときてたでしょ!?」
「え゛っ・・・・」
何で知ってんの!?
校門の前から別々に入ったのに!!
ていうか・・・
「何“あの佐伯先輩”って・・・?」
私は首をかしげ瑞穂を見る
一瞬、はぁ!?という顔をして私を手招きした
「あきってば佐伯先輩知らないの!?」
「うん・・・」
今日初めてみたし・・・?
「はぁっ・・・ありえないわ」
瑞穂は目を細めて言った
最初のコメントを投稿しよう!