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「・・っ独りじゃ何もできないんですか?」
何を思う訳でもなく自然に出てしまった言葉
段々と歪んでいく優子先輩の顔
憎しみか、悔しいのか
「こんなやり方で人を傷つけて・・・・楽しいですか?」
「・・何言ってんのあんた・・・」
震えながら私を見る先輩
私は目をそらす事なく言う
「こんな事しても桂先輩は」
「桂は関係ない・・!!」
声を張り上げ先輩は言った
やっぱり好きなんだ・・・
好きな気持ちはやっぱり隠せない・・
私も同じだからわかる
「分かったような口聞いてんじゃないわよ・・あんた桂の何を知ってる訳?
ふざけないでよ!!」
──ドンっ
思いっきりまた先輩に突き飛ばされた
後ろにあったロッカーに肩をぶつけジンジンする・・
「私はずっと桂が好きだった・・なのに何でいきなりあんたなんかに・・・」
いつもの強気な優子先輩じゃなくて
やっぱり優子先輩も普通に恋をしてる女の子、だったんだ
不器用だけど
遠回りしちゃうけど
先輩も私と一緒で不安だったんだ
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