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「とにかく私はあんたを絶対許さない」
そう言って優子先輩は近くにあった椅子をつかみ
私目掛けて投げてきた
嘘・・・・・・・っ
突然の事に私は動けず
怖くて目をつぶった
桂先輩・・・・・・っ
───ガンッ・・・
鈍い音がした
「い・・・・・っ」
・・・・・痛くない?
反射的に口からはでたけど
全然痛くない・・・・・
何で・・・?
ゆっくり目をあけると
「・・・・・いってーな・・」
「け・・・・桂先輩っ!?」
目の前には
なぜか桂先輩の背中
床には椅子がガタンッ、と音をたて倒れていた
・・・桂先輩が庇ってくれたんだ
「・・・・・先輩・・!血がっ!!」
先輩の顔を見ると額から血が出ていた
優子先輩がどれだけ強い力だったのかが分かる
「あー・・大丈夫だって。それより何も・・されてないな?」
「・・・はい」
「なら良かったわ。」
ニッと笑って桂先輩は私の頭を撫でた
っ・・・・・・
先輩のほうが大丈夫じゃないのに・・・
「何で・・・そんな女庇うのよ!!!」
桂先輩が来た事に驚きながら優子先輩は言う
床に垂れていく桂先輩の血は一向に止まる様子はない
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