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───パン・・・
「・・・っ」
私は桂先輩の頬を叩いた
「・・・・私はこんな事望んでいません・・っ」
いくら憎くても
酷い事をされても
人を殺すなんてダメだよ・・・
一瞬手の力が弱まり
優子先輩はすぐ息をすった
良かった・・生きてた・・・
ほっ、と胸をなでおろした
「・・亜紀はこいつの事許せないだろ?」
また優子先輩の首に手をかける
確かにあの日の事も
今日の事だって許せないよ
でも・・・・・
「私は・・・ただ・・桂先輩と・・・・陸斗先輩と居れれば良いんです・・っ」
また屋上で話したり
一緒に帰ったり
そんな毎日だったら
今までの事なんかどうでも良い
これからまた
作れば良いんだから・・・・
「・・・・泣くなよ」
「っ・・・だっ、てぇ・・」
目の前に桂先輩が来て
私を優しく抱きしめた
「ごめん・・。頭に血がのぼってつい・・」
「・・・ついじゃないですよっ。もし・・」
「はいはい」
また頭をポン、となでる桂先輩
う゛~・・・
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