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「・・・無事で良かった」
「・・えっ??」
今にも消えそうな声で桂先輩が言うから
聞き逃してしまうかと思った
先輩を見ると
怒ってると思っていたその表情は
心配したような安心したような顔をしていた
でもまさか・・・優子先輩があんな変わってるなんて思わなかった
一体何があったんだろ・・
会社も潰して、って言ってたけど・・
んー、と一人考えていると
「これからはもう離れんなよ」
「・・え・・?・・・っん」
聞き直そうとしたら
塞がれた唇
一気に熱くなる顔
「意味分かってんのかよ・・」
唇が離れ桂先輩が呟いた
意味・・・・って・・
「分かってますよ!!これからはちゃんと桂先輩に」
「・・・分かってねぇし」
はぁー、と大きくため息をつく先輩
そんな先輩をポカンと見た
離れんな・・・って
これから一人で行動するなって事だよね?
あっ・・・でもやっぱり無理かも
って!!今桂先輩に・・キ・・キスされた??
っ・・・・・・・・!!
「馬鹿だよな・・やっぱり」
「ばっ・・馬鹿って・・!」
何でいきなり・・意味分かんない!!
桂先輩を軽く睨んでいると
呆れたように言った
「いちお告白してんだけど」
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