それぞれの気持ち

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「・・・・・・・・・・」 頭が真っ白になった 今、桂先輩・・・・ 告白してるんだけどって・・ 「えぇっ??!」 「やっぱり気づいてなかったのかよ」 頭の後ろをかじる先輩 告白って・・・告白だよね?? ・・・・・・これは夢じゃないよね? だって・・・桂先輩が 私に告白・・・・・・ ありえないっ!!! 顔を真っ青にする私を見て桂先輩はまたため息をついた 「単刀直入に言うと・・・好きなんだけど」 「っ・・・・・」 少し照れながら言う先輩を見て やっと確信ができた “好き” この一言が聞きたくて どれくらい遠回りしたんだろう ・・・・でも 「・・・先輩は・・・・お姉ちゃんが好きなんじゃ・・」 ずっと気になっていた事 優子先輩と付き合ったのも お姉ちゃんが関わってるんじゃないかって 桂先輩は何か言葉を探しているみたいで 私から目をそらした っ・・・・・ やっぱり私はお姉ちゃんの代わり・・・? じわじわと目の奥が熱くなってきた 「だから・・泣くなっつの」 「・・・っ」 頬をつたう涙を先輩は親指で拭う 涙は自然に出てきて止まる気配もない 「・・・最初は早苗が好き・・だったけど」 “早苗が好き” その言葉を聞いて心がズキンと痛んだ .
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