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「Cの55か」
「えっ!?」
男の人がぼそっ、と言った
今
この人なんて言った!?
「見た目よりあるんだな」
やっと胸と背中にあった腕がはずされた
男の人が私の手をぐいっと引っ張って立ち上がらせた
「おい、意識あんのか?」
男の人の顔が近くにきた
その瞬間─・・
バッチーン
「っ・・・」
私は男の人の顔を思い切り叩いた
この人・・・今私のむむ・・
胸触って・・・
それで・・・・
「変態っー!!」
「は?」
男の人は眉をピクッとさせ私をみた
私はジンジンする手を抑え
男の人を睨んだ
「最悪な人間ですねっ!人のむむ・・胸勝手に触って・・・それで」
私は恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤になった
「あー、Cのよ」
「言わないでください!!」
男の人の口をふさいだ
私は肩をゆらし息を整えた
こんな人が世の中にいるなんて・・・・・!
「つーかさぁ、俺があんたを庇わなきゃどうなってたかわかってんの?」
男の人が私の手をつかみ言った
「え・・・?」
庇わなきゃ・・って?
私はキョトンと男の人を見る
「こっちは普通に歩いてたら後ろからすごい足音がして振り向いてみたらいきなり女がつっこんできたんだからな」
男の人ははぁ、とわざとらしく大きくため息をし私を見下ろしてきた
う゛っ・・・
「別によける事はできたけど。それじゃあ怪我すると思って俺はあんたを庇ってしたじきになった訳」
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