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西暦1658年、名も無き無人島の密林の石窟の奥深くで、一冊の書物が発見された……
書物の表紙には、それまで見つかっていた如何なる文字とも合致しない、摩訶不思議な形をしており、初めは発見者の名前を取って「トレント」と名付けられた。
だが、2年後の1660年に、また別の石窟よりペルシア文字に翻訳するための石版が発見された。
これにより、書物の名前と内容が明らかとなった。
名前は「グロウド」、内容は「カルネス暦128年より10年に渡る、惑星アルトーの動乱の歴史」を物語形式で書かれたものだった。
この世紀の発見に、発見者のアンドリュー・クフォン・トレント(以後トレント氏とする)は、これを「我々とは異なる異世界の記録」として学会に報告したが、信憑性が全くないと、これを否定されたのだった。
これに対してトレント氏は、全てを解読した後に、「グロウド」を大衆化した小説「グロウド戦記」を発表した。
この「グロウド戦記」こそ、「A・K・T ~アクト~」の前身となったものである。
さて、前置きはこれまでにしてそろそろ内容に入ろうかと思う。
あらかじめ断っておくが、この物語は全く未知のものであるため、変わった単語が出現する点に関して謝罪を入れておくことにする。
後は諸君の想像に任せることとしよう。
「A・K・T ~アクト~」作者
アテン・キー・タロット
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