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セ「あっ、ケイト」
2階からケイトが下りてきた。
ケ「まだ起きてたのか」
セ「うん」
そういって、ケイトがあたしの隣に座った。
ケ「どうしたんだ?」
セ「ちょっと昔の事を思い出してね」
セ「ケイトは?」
ケ「喉が渇いたんだ」
セ「ちょっと待って」
そういって、紅茶を二つ入れる。
セ「はい」
ケ「ありがとう」
ケイトが紅茶を啜る。
ケ「一体何を思い出したんだ?」
セ「えっ?」
あたしは話そうか戸惑った。
しかし、一度聞いてみた方がいい。
セ「レイラ姉さんの事」
ケ「………」
すると、ケイトが紅茶を一気に飲み干した。
ケ「紅茶ありがとう」
そういって2階に上がろうとする。
セ「逃げないで!」
ケイトの足が止まる。
セ「レイラ姉さんの事は、ケイトのせいじゃない」
セ「もういつまでも引きずらないで」
しばらく黙ってからケイトが口を開いた。
ケ「それで、レイラ姉さんは戻ってくるのか?」
セ「そ、それは」
あたしが返事に戸惑っていると、再びケイトが階段を上り始めた。
セ「ケイト!」
あたしの呼びかけに答えずに2階に消えた。
セ「ケイト………」
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