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そして、それは、
正治にとっても、
同じだった。
一分でいい。
彼女と、直接会話をしたい。
軍人たちとは別席にいる
アヤを、
正治は切ない想いを込めて、
見つめる。
届きそうで、
届かない距離が
もどかしくて堪らない。
しかし、
今夜、彼女に
近付くことが出来なければ、
きっと、二度と会うことはない。
自分も、
生きていないかもしれない。
だから、今。
どうしても。
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