一夜の出会い

11/21
前へ
/284ページ
次へ
そして、それは、 正治にとっても、 同じだった。 一分でいい。 彼女と、直接会話をしたい。 軍人たちとは別席にいる アヤを、 正治は切ない想いを込めて、 見つめる。 届きそうで、 届かない距離が もどかしくて堪らない。 しかし、 今夜、彼女に 近付くことが出来なければ、 きっと、二度と会うことはない。 自分も、 生きていないかもしれない。 だから、今。 どうしても。
/284ページ

最初のコメントを投稿しよう!

355人が本棚に入れています
本棚に追加