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ブタ男に案内されるままに着いてきたが、あるのは粗末な小屋だった。
まぁ、テントよかマシってもんかな。
中に入ると以外に広いもんだ、暖を取る薪火に鍋がかかっているほか、隅にベッドまである。
「さあ旦那遠慮はいらねぇぜ、喰ってくれ」
俺は出された肉と得体の知れない鍋物に夢中で食らい付いた。
「旦那そうとう腹減ってたんだな?」
ブタ男はカップを差し出す。
酒まであるのか? 至れり尽くせりだな。
暫らくぶりの飯に有り付いた安心感か、はたまた酔いが回ったか眠くなってきちまった。
俺が大きなあくびをするとブタ男は一つしかないベッドを俺に譲ってくれた。
「旦那今日は休みな、話はまた明日しようや」
そうしてくれ…ん、お前さんはどこで寝るんだ?
そんなこと考えているうち俺は寝ちまった。
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