そこのけ、そこのけ、棺桶が通る

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取り敢えず戻って来たわけだが。 「なぁ、入口はあそこだけなのか?」 「一度しか入ってないけど多分あれだけだな」 「よーし、ならこいつが大活躍だ」 そう言ってATが背負っているバックパックから数個、箱を取り出す。 「お、旦那。 なんだその箱は?」 「対人地雷、強い味方だぜ!」 ウザンカは不思議そうな面で箱をしげしげと見回す。 「その箱から何か召喚すんのか? すげぇな!」 「召喚?」 ウザンカの言ってる意味が分からずつい口に出してしまった。 「いやな、強い味方ていったろ? だからそこからなんか喚ぶんだろ?」 「呼ぶ? つーか、花火見たいので敵を吹っ飛ばすんだよ、分かるか?」 「おー! 火の精とか喚ぶ箱なんだな! やっぱ旦那はすげぇな!」 よくわからんが、奴が納得してるんだ、そういう事にしておこう。
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