そこのけ、そこのけ、棺桶が通る

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掘りかけの塹壕前にATを座らせると、ライフルに催涙弾を数個取り出す、そこにあの間抜け声が聞こえてきた。 「お、旦那。やっぱりゴーレム使うのか?」 「何が使うだ、この野郎! 穴堀りしないでどこ…」 振り替えるとドデカイ蜘蛛がウザンカの後ろに数匹迫って来ていた。 「きゃあああっ!」 思わずライフルを構えるとウザンカが制止する。 「ま、待ってくれ旦那! 味方だよ、味方!」 そういうと蜘蛛たちはウザンカの後ろで止まった。 襲ってくる気配はない、ホントに味方のようだ。 「おい! なんだよコイツら!」 「これ使ったんだ」 ウザンカは先端に星の付いたハンマーを振った。 なんでも爺さんの遺産の一つで、コイツで叩くと暫く言うことを聞いてくれるらしい。
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