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『お待たせぇ!』
息を切らせながら 走ってくるアタシに
『遅ーい!』
と ミンナが声を揃えて 言った。
『ゴメン ゴメン。だって クソジジィが ウルセーんだもん。』
両手を合わせながら 毎朝定番のセリフ。
『ひでー。寝坊する お前が悪いんジャン?オジーチャン カワイソー。』
笑いながら 一人が言った。
『アンタが 朝弱いの知ってるって。』
呆れ顔で もう一人。
『ねぇ ねぇ。数学の宿題やったぁ?』
『やるわけねージャン。やったの?』
『やってナーイ。』
いつものやり取り。幼なじみの腐れ縁。バカ騒ぎしながらの登校。
授業中は 携帯いじりか 居眠り。休み時間だけは やたら元気。
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