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だからここに長いこといる兵に尋ねることにした。どうしてここは軍人と民間の垣根がないのか。
切り株の上に座って水を飲んでいる中年みたいな兵がいた。あの人なら知っていそうだ。
「あの~、すいません…」
「ん?なんや?」
彼は川端という名前の人だ。
「ここの人はみんな我々と仲が良いですが…」
「ん、あぁ、つい最近こっちにきた若いもんか。あっちじゃそうやなかったんか?」
「はい、中国では民間は我々に反抗しますので…ここが不思議に見えるんです。」
「そうか。向こうは違うか。俺はここには長いこといるが、なんでこんなにここの人が優しくしてくれるかわからん。だが俺達は彼らと協力し合ってやってきてんねや。ええこっちゃ。」
「そうですか」
結局はわからなかった。でも彼らはとてもいい人達だ。いろんな事も手伝うし、一緒に歌うし、笑いあうし、こんな生活、これでいい。アメリカ軍どこかへいかないかな―
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