兄弟

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亜喜良はちょうど腹が減ってきたので、じぃたちの待つ食卓へともどった。 さすがに豪邸だけあって食事も豪華である。 亜喜良たちが食事をしていると、いきなりじぃが喋り出した。 「亜喜良様、そういえばこの頃変な事が続いておりますなぁ」 亜喜良はじぃの方を見て答えた。 「あぁ、動物たちが急に騒ぎ始めたり、いきなり日本中の電波が遮断したりしてるやつだろ?」 「さようでございます。………………あっ!」 じぃは何かを思い出したようだった。 「そういえば、奥様が亡くなられた時間(死亡時間)にもこのような怪奇現象が起きました。」 「俺はあまり記憶にないな。あの時俺と龍人は小さかったからなあ。じぃ、それは本当なのか?」 じぃはハッキリと答えた。 「はいっ!間違いありません。」 亜喜良は食事をしていた手を止め、何かを考えはじめた。 「亜喜良様?どうかなされましたか?」 「いや、なんでもない。俺ちょっと調べたい事があるから食事はもういいや。」 亜喜良は食事を止め、席をたち二階へとあがっていった。
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