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「俺転校生なんだ。名前は神崎 瞬(かんざき しゅん)です。よろしく。あんたは?」
転校生…
私と同じ…
そう思いながらその男の子が右手に持つ紙を私は見つめるとそいつは私の目線を辿るように自分の右手の紙に目を移した。
「あっ!そうか!えっと…本多 香さんか。よろしく。」
私は冷たい目線を彼に送ると軽く頭を下げ何事も無かったように外へ目を移した。
しかしこの出会いがこの先私の未来を大きく左右したことはこの時の私にはまだ分からなかった。
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