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私は勢い良く笑い続けた。
でないと涙がでそうだったから。
「違うよ。俺後悔したんだ。あの時お前と先輩くっつけようなんて思わなきゃ良かったって。先輩と付き合ってからお前変わったよ。言葉使いだって男みたいだしあの時はもっと優しい口調だったじゃんか。性格だって明るかったし昔はもっと…」
「昔昔ってうるさいんだよ!」
瞬の言葉に歯止めをかけたのは私自身だった。
「さっきから聞いてれば昔昔って。昔も今も私は変わらない!何も変わってないよ!勝手な事言わないでよ!」
私はそう言い残すとうちへと慌てて歩きだした。
「香!」
バタン!
私は勢い良く玄関のドアを閉めた。
そして…
涙が流れ落ちた。
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