決意

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ガチャ…。 倉庫の扉を開けた瞬間目の前に広がる光景は衝撃的なものだった。 うずくまる1人に対して大勢で殴る蹴るの暴行行為が行われて居た。 こんな光景を目の当たりした私は一瞬行動が止まる。 目を背けたい気持ちで一杯だった。 しかし良く見るとうずくまっていた1人の男の人は穣先輩。 私は慌てて走りだし止めに入った。 「止めて!」 そう叫びながら穣先輩を庇うように覆い被さった。 みんなの行動もその瞬間に止まり少しだけ先輩から離れた。 「先輩!穣先輩!」 私は必死の思いで先輩を呼び続けた。 ぐったりした先輩の体を揺すりながら目を開けてくれるまで呼び続けた。
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