親友

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「お前が本当はあの場所が恐かったんじゃないかって感じてたらしいよ。」 やっぱり優しさ… …だったんだね…。 私は溢れる涙を抑える事は出来なかった。 「それから…今日穣先輩大阪行くらしい。俺はあの世界よく分からないから説明なんてできないけど向こう行ったらいつこっちに戻ってこれるか分からないって…。」 バタン! ドンッ! 勢いよく開けたドアが瞬の顔に直撃した。 「イッテー…!」 そんな瞬の胸元を凄い形相で掴むと私は瞬を怒鳴りつけた。 「なんでそれを早く言わないのよ!穣先輩今どこにいるの?」 私の勢いに圧倒された瞬は少しいつもより小さく見える。 「い…いつもの倉庫だと思うけど。今夜出発するって言ってたから。」 私はそれだけ聞くと階段を勢いよく駆け下りバイクまで全速力で走った。 バイクにまたがると猛スピードであの倉庫に向かった。
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