新しい季節

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少しして直人が校門をくぐった。 「直人おそーい」 少しむくれた京子が言った。 「いいじゃないか~。ハンデつけられたんだから…」 「まあまあ、そう言わずに。」と京子が言うと直人は愛おしむような目線で京子をみた。 「はいはい…いつものチーズケーキでしょ?帰るときに買ってあげるよ…」 「わ~い」 そう言うと同時に、京子は前方にクラスの友達を発見。 「おはよー」と言いながら直人を置いて走っていった。 直人は、少し困った表情を浮かべて軽いため息をつくと歩きはじめた。
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