車にポピーポピー

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幼稚園のころはそれはもぅやんちゃを絵に書いたような根暗でした て、いうかただの根暗でした そんなある日、私にとって人生を最も左右しないと言っても過言ではない事件が起きたんです… その日私は園内の鉄製でできた車の形をした遊具でキャフキャフと遊んでいました 無邪気って本当にいいものですね 調子にのってはしゃぎすぎた私は足を踏み外しました メキョッ 顔面から鉄製のハンドルに倒れ込み唇を強打したのです 私の初キッスは…… 鉄の味がしました……☆ まわりからは悲鳴というか奇声がとびかっています なんと……… 私の下唇は………… 見事にパックリ割れて大出血していました 即刻病院に運び込まれた私はその場で緊急手術をすることに 確かおよそ5針くらい縫いました 手術中、お医者さんに 泣かないでえらいねって誉められたりしていたけど 塚本は、(今日の給食なんだったのかな…)と食いしん坊バンザイでした その日から塚本の下唇にはたらこキューピーの精が宿ったんです わかりやすく言うと、なぜか術後から塚本の下唇は完治してからも腫れが引かずたらこ唇に…(両親は唇薄いんでほぼこの手術のせいかなって思ってます。勝手に。) 表面上はいやりや長助に酷似した唇ですが、たまにアンジェリーナ・ジョリーみたいだね、と言ってあげてください その言葉だけで…あと3年は生きられそうです
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