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一羅はいつも迷う。
めちゃくちゃ急いでいるとき、エレベーターを使うか、階段を使うか。
エレベーターは待っている時間がもったいないし、階段は無駄な体力を使う。
今日の一羅の気分はエレベーターだった。
一羅はエレベーターの前に立ちボタンを連打する。
苛立ちを堪え切れず、エレベーターの中でも連打。
そして、下に着くとパンを飲み込み自転車のもとへと急いだ。
「門が閉じるまであと十分。
マッハならギリギリで間に合う!」
一羅は自転車の籠にバッグを入れ、またがった。
そして、またがったときに重要なことに気付く。
「自転車の鍵部屋に置いてきたァァァ!!!」
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