ぷろろーぐ
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カキィィィンッ ボールはキャッチャーミットに入ることはなく、バットに打たれ、遠く、遠くへと飛んでいった。 コロン フェンスをこえて、ボールはようやく地面に落ちた。 6対7 逆転サヨナラホームラン わきあがる歓声。 声が飛び交うなか、あたしだけが時間が止まったように、体が動かない。 ポタッ 地面に雫が落ちる。 汗なんかじゃない。 涙だ .
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