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「大丈夫ですかー!?」
遠くの方から一人の少女が駆け寄ってきた。
「だ、大丈夫です~」
頭をさすりながら声の方を見上げると、そこには見慣れた姿が……
「……帝(ミカド)…」
同じクラスの
ソフトボール部副キャプテン
本郷 帝(ホンゴウ ミカド)
だった。
「あれ?一羅(ヒイラ)?」
帝は少女…一羅を見下ろし、安心したようにホッと息を漏らす。
「なんだ。一羅か~。
よかった~。」
「よくないよ。私の頭にクリーンヒットしたよそのボール」
一羅は、ボールを拾う帝にすかさずツッコミを入れる。
ソレに対して帝はヘラッと笑い、
「一羅は石頭だからそれくらい痛くないっしょ?」
と言った。
「頭にボールが当たったら誰でも痛いと思うよ。
つかその前に謝れ」
と、いろいろ揉めて数分たった頃帝は最後に「ごめんね」と軽く謝りグランドへ戻った。
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