本音をいう勇気

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あたしは当然のことながら高校入試をひかえていた。 必死に勉強をした。 入学して明るくなって物事をきちんといえるようになりたい。 あたしは、変わるんだ! 高校には無事合格。 お母さんも涙を流して一緒に喜んでくれた。 入学説明会のとき。 制服はブレザー。 スカートは少し切った。 ネクタイは一応きちんとしめた。 これでばっちりかな? あとは、元気よく明るく… 「笹塚、お前うかったんだな!」 「当たり前だろ~♪俺には目標がるからな♪」 さ、笹塚くんもこの高校!? 知らなかった…! 「あ、楠木~。お前もうかってたんだな♪」 話し掛けられちゃった! 平常心、平常心。 明るく、明るく。 「笹塚くんも、この高校だったんだね。ホントビックリ~。」 語尾があがってしまった…。 「おうっ、第一志望落ちてな。」 「えっ、そうなの?」 「そうなんだよ~。これからまた仲良くしてくれよ♪」 わっ、なんか肩組まれちゃった! か、かかか顔近いぃぃいっ! 「んじゃな、手続きまだだからいってきま~す♪」 変なポーズを決めて笹塚くんは受付に行った。 あたしはそれを手を振って見送った…けど。 ドキドキだよ~!!
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