本音をいう勇気

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5月はじめ。 あたしたちは毎朝決ったところで待ち合わせて登校する。 今日も二人揃って教室に入った。 だけどこの日は違かった。 【糞ネクラ楠木智香死ね】 と赤いチョークで黒板にあった。 机の上には根っこからむしりとったような花の入った花瓶と新しい教科書に黒板と同じ事が書いてあった。 怖い、震えがとまらない。 あたしは震えながら 「あは…はは、誰~こんなことしたの。お花かわいそうじ「出てこいよ…。」 笹塚くん? 「出てこいよ!こんなふざけた事してる卑怯者はどこだよ!」 笹塚くんが怒ってる。 「笹塚くん、やめてよ!」 「何言ってんだよ!お前悔しくないのかよ!?」 悔しいよ 本当は犯人探したい。 「あら、お花可哀想~。ね?楠木さん?自然は大切にしなきゃ~。」 同じ中学出身のいじめっこ。 堀内 伊代(ホリウチ イヨ)。 「てめぇか!犯人は!」 「笹塚く~ん、なにたぶらかされてるの?こんなネクラに、キャッ!」 笹塚くんが堀内さんの胸ぐらを掴んで持ち上げた。 「たぶらかされてる?どこまでふざけたこといってんだ!?」 「お、ろしなさい~…!」 堀内さんはもがきながら必死に笹塚くんの手を叩いている。
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