2人が本棚に入れています
本棚に追加
何もかも終わりだよ
そう毎日思った
病院の部屋で寝たきり
隣には同い年の男の子
毎日声をかけてくれる
名前は『島 裕也』
「真由ちゃん、外いこ!」
真由とはあたしのこと
「真由ちゃん、今日空青いよ♪」
毎日毎日
真由ちゃん真由ちゃん
言ってくるどこか憎めない仔
そんな日常だった
けど彼は退院した
あたしを置いていって
寂しかった
退院した翌日
花束を持った制服姿の男の子
裕也くんだ
「真由ちゃん、お見舞いにきたよ!」
「…ありがとう」
学校のはなしをきいた。
イキイキしてる裕也くん。
楽しそうな顔してる…。
――――――涙
あたしの目から
歩きたい 彼と 裕也くんと
生きたい 彼と 裕也くんと
そう思った
最初のコメントを投稿しよう!