英雄論

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「ほう、金がかからぬか。意外と金を貯めているのかな」 「ふふ、お戯れを」 にこりと笑う劉備はどこかあどけなかった。女とは違う優しさが滲み出ている。 「まあそれはいい。今日は君と一献酌み交わしたくてな」 「そうでしたか、嬉しく思います」 血判状のことではなかったか、劉備は心の中で溜息をついた。
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