25人が本棚に入れています
本棚に追加
ぼくが慌ててフォローしようとすると、母さんが微笑んでいう。
「いいでしょ。健ちゃん。総司くんは健ちゃんのことを信用してるのよ」
信用
ぼくは総司朗のほうを見る。
総司朗は母さんの言葉を否定ぜず、ご飯を食べ始める。
「ね」
母さんが嬉しそうに笑い、ぼくの席にご飯を置く。
ぼくは席に向かい、座る。
父さんがぼくの前でご飯を食べている総司朗を、嬉しそうに見ていう
「ほんと。良かったよ」
「なにが」
僕はご飯を食べながら、父さんに尋ねる。
総司朗も食べるのをやめ、父を見た。
「総司朗くんに友達が居ないかと思っていた」
僕らは黙った。
.
最初のコメントを投稿しよう!