現実 1

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ぼくが慌ててフォローしようとすると、母さんが微笑んでいう。 「いいでしょ。健ちゃん。総司くんは健ちゃんのことを信用してるのよ」 信用 ぼくは総司朗のほうを見る。 総司朗は母さんの言葉を否定ぜず、ご飯を食べ始める。 「ね」 母さんが嬉しそうに笑い、ぼくの席にご飯を置く。 ぼくは席に向かい、座る。 父さんがぼくの前でご飯を食べている総司朗を、嬉しそうに見ていう 「ほんと。良かったよ」 「なにが」 僕はご飯を食べながら、父さんに尋ねる。 総司朗も食べるのをやめ、父を見た。 「総司朗くんに友達が居ないかと思っていた」 僕らは黙った。 .
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