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まず玄関を入って見えたのはリビングとして使われていたであろう部屋だった。
部屋の中央には茶色のテーブルがおこかれていた。
その上には花瓶があるが、無惨なほどに割れている。
その周りにはたっぷりと埃がたまっていて絵が描けそうなぐらいだ。
「きったぁねぇー―」
弥はわざとらしく咳を数回し、テーブルに何かを書き始めた。
『弥・参・上・幽・霊・なんているもんか』
と一字一字丁寧にゆっくりと弥は書いた。
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