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「ここは……どこだ……」
無限の闇に僅かな光が点々と存在する空間……
「そうか……夢か……」
そんな空間に少年は漂っていた。
「寂しいな……ここは……」
そう少年は思う……何もないここで一人きりは寂しい、と……
「なんだ……こっちにくる……」
それは『光』だった。
比べるものが近くにないためどれほど離れているかわからないが……
「綺麗……」
無限の闇を切り裂き進む『光』、その『光』が通った後は闇の侵入を許さないため、そこだけ切り取られたように見える。
少年にはその『光』がとても神聖なものに思えた……
「あ……行っちゃう」
その『光』は少年に側面を見せて横……切らなかった。
少年を中心に回転を始めたのだ。
何度も、何度も……そしてついに、『光』は少年の周りの闇を全てかき消した。
「な、なに……」
『君が私を呼んだのかい……』
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