プロローグ

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 ……あれ? 声が若くなってきた?……  最初はおばあちゃん……今回はおばさんにしか思えない声で話していた…… 『それも大切だけど、君が私を呼んでくれたのかい?』 「え……僕が呼んだ?」 『ああ、君が呼んでくれたからここに来た』  わからない……わからないけど…… 「一緒に行こう……」 『そんな……私を受け入れてくれると言うのかい?』  今回はお母さんみたいな声だった。 「受け入れる? わからないけど……こんなところで一人きりは寂しいよ……だから一緒にいよう?」  子供っぽいありきたりな理由……一人は寂しいけど、二人で一緒にいればきっと寂しくないという簡単な考えだった。
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