第一章 ~出会い~

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「こんにちは雅人さん。今日のメニューは何ですか?」 最後の一段を下りた時一年生が笑顔で挨拶をしてきた。 「よぅ輝。今日?今日は適当。」 「今日はって、今日もの間違いですよ。」 笑いながら輝は雅人の隣を歩いている。 昇降口をでると風が一気に二人を包んだ。 グラウンドに続く階段を下り始めた。 「今日は風が気持ちいですね。」 手を広げ空を仰ぎながら輝は言った。 「そうだな。」 雅人は桜の木を眺めながら微笑み答えた。
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