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二人は階段脇の小さな建物のドアを開けた。
入口の脇には【陸上部】の文字の木の板があった。
中は散らかっていて、スパイクが散乱している。
スパイクのピンは手入れもされていず錆び付いていた。
「部員何人になりました?」
スパイクの紐をキツくしめながら輝が言った。
「10人くらいじゃん?お前が勧誘してこいよ。」
そう言いながら雅人は制服をハンガーにかけた。
「入る人なんていませんよ。」
「確かにな。」
ガラガラガラ…
二人の会話を止め部室のドアが開いた。
「今日は何やんだ?てか相変わらずキッタねえなこの部室。」
竜真がバックをイスに置きながら言った。
「適当ー。汚いのはマネージャーが悪い。」
笑いながら雅人は言った。
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