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掃除をして何分たっただろうか。
ロッカーの奥の方にほこり塗れのボロボロのスパイクが置いてあるのを輝は見つけた。
「雅人さん。このスパイクすげぇ古いですよ。」
そのスパイクは紐が所々ちぎれていて本来白であるはずの側面は泥だらけになっている。
するとそのスパイクの中から変色している紙が一枚ヒラヒラと地面に落ちた。
スパイクと同じようにボロボロだった。
雅人はその紙を拾いあげた。
【…沢泰司 46'28】
雅人の背中がゾッとした。
「どうした雅人?」
額からは冷や汗がながれて、紙を持つ手がガタガタと震えていた。
「…これ、、、中沢泰司さんのスパイクだ。」
すると竜真の表情もこわばった。
「そんな訳ねぇだろ。泰司さんは5年前に…」
竜真の口が止まった。
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