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歩き始めた二人。
コンクリートでできた階段を登りきった。
目の前には雪で埋め尽くされた400mトラックが現われた。
黒い空がトラックを覆い尽くしている。
女性の頬を涙が伝った。
「なんで…。なんでよ…。ごめん…。全て私のせい…。」
涙が降り積もった雪に落ちた。
涙でできた雪の穴は降り続く雪で埋められた。
俺は女性の肩にそっと手を置いた。
あれはちょうど5年前の事だった。
二人がまだ高校生だった頃…。
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