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授業は刻々と過ぎていった。
雅人は窓際の最後列で頬杖をついてグラウンドを眺めていた。
ピンクに色づいた桜の花びらが風の流れに合わせて舞い踊っているように見えた。
砂で埋め尽くされているグラウンドは200mトラックが一つと野球場があった。
「こらー!!雅人話きいてんのかー!?」
先生の怒鳴り声が教室に響いた。
一瞬にしてクラスのみんなは雅人を見た。
そんな事は全く気にせずにまたグラウンドに目をやった。
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