無駄

7/9
30人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
それでも、 すべて俺のためなんだ と思うと 無駄だとか考えている 俺のほうが 無駄が多い気がして。 俺のコトを考えてくれてる 井上が いつも以上に 愛しく思えて。 だから 『髪型変とか言うてごめんな』 「・・・えーよ、もう」 『無駄とか、言うて、ごめん』 「うん、許したる」 井上の肩に顔を埋めて謝る。 井上はいつものやわらかい声で 許してくれて。 別にこんなの日常茶飯事なのに なぜか嬉しくて 更にきつく抱きしめた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!