目が覚めたら

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「…………ん」 どれだけの時間意識を手放していただろうか。夏華は色っぽい声を出して目を覚ました 藤堂 夏華 トウドウナツカ 高校2年生 市立の女子高に入っている女の子。 決して美人という訳ではないが、人懐っこい性格と癒し系の雰囲気は見る者を引き付ける力がある。 夏華は起きたら自分の部屋では無い事に気が付くと、まだ意識がハッキリしないままの頭で、何があったのかと思考を回転させる 今自分が居る部屋はといえば、だ。30畳あるかないか位の大きな部屋に、ピンク一党で揃えられた小物やタンス類 自分が今腰掛けているベットはフリルがたくさんついていて、レースのカーテンがつけられてある まあ良く童話や漫画で出て来るお姫様の部屋…と言えば良いだろうか よく考えてみよう。こんな部屋は家にはあっただろうか?……いや、あるはずがない。  
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