小説から

1/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ

小説から

―生きている… そぉ生きている ほら目をあけて 僕に微笑んでくれよ いつもみたいに無邪気にさ… ほら、目をあけろよ―… きみをみて ただみつめて涙する 空っぽになった君の姿が 悲しく見えた 想い続けてれば 心の中に生きているというけれど でもきみの声も想いも温もりもかんじない きみの死を前にして 僕らはなにを今思う…? 人が死を目の前にするのは それは突然な出来事で… ただきみは灰になって 煙になって消えていく ―僕に何ができただろう… ずっとそばにいたのに 僕は後悔するばかり… 涙流したこの想いは… 二人で歩んだこの道を 悲しみとともに一人で 歩む… いつか思い出にかわるだろう この涙とともに…
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!