ある団体

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「今、地球は様々な問題を抱えているっす。戦争、環境汚染、温暖化…。僕たちに何が出来るか考えてみようよ。ほら、手を合わせてごらんよ」 小さな会場の観客たちは手を合わせた。 「目の前に僕の作ったケーキがあるとしよう。あなたはちゃんといつもそうやって手を合わせられているかな?キミ!!!」 「…は、はいっ」 一人の男が指を指された。 「いただきます、ごちそうさま言わないとダメだよね」 「はいっ、すいませんでした。今日から気をつけます」 「分かったらイイんだよ、では感謝して目の前にあるはずの僕のケーキを食べてくれ」 観客というよりむしろ信者の彼らはあるはずのないケーキを食べた。 「あなたたちはホントに理解能力があるよ。あいつらとは違ってネ」 「あいつらとは誰なんですか?」 一人の女性が聞いた。 「ん、あぁ…ケンシロウくんたちだよ」
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