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「僕は彼らに救いの手を差し延べたんだ。でも彼らは僕の手を振り払った。彼らのような人間は"フランベ"するしかなかったんだよ」
「フランベとは何ですか?」
「この世からの抹殺だよ」
「一世先生お時間です」
秘書の岡田が耳打ちする。
「うむ、では次の集会でまた会おう。みんな僕の団体に興味のある人を一人でも多く連れてきて。きっと力になるっす。じゃ、あしからず」
一世は会場を後にした。
岡田秘書が先導して車へ向かう。ちなみに岡田は脚が悪い。カタツムリほどの早さで車に乗り込んだ。
「一世先生、この後は…」
「そうだなぁ、まだまだ精進しないとね。厨房に行こう」
一世は世界征服のための策を練るのに余念がなかった。
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