1人が本棚に入れています
本棚に追加
気が付くと空に満月が浮かんでいた。
僕はあることに気が付く。
僕は誰なんだろう?
僕は何なんだろう?
此処は?
右も左も分からない世界に来たみたいな気分。
そして分かった。
僕は記憶喪失になったんだ。
コ
コ
デ
ボ
ク
ハ
ナ
ニ
ヲ
ス
レ
バ
イ
イ
ン
ダ
ロ
ウ
?
「あ?起きた?いきなり倒れるからびっくりしたよ。」
後ろから声が掛かる。
誰?
少女の手が僕の額に触れる。
首を傾げる。
「あれ?今日は拒まないんだ。」
拒む?
何を?
意味が分からない。
そもそも君は誰?
聞いてみよう。
「ねぇ。」
「ん?」
「君………誰?」
「誰って貴方の仲間じゃない。もしかして忘れたの?まぁ勝手に着いて来て拒絶されまくって終いには忘れられる。ああ……私って悲しい女。」
悲しい女というよりやかましい女だと思う。
突如後ろから音がなる。
ガサガサッ!
少女から強い緊張感が漂う。
「ねぇ。『自然戦具』を。」
「『自然戦具』って?」
「もしかして本当に忘れたの?どうしましょう。仕方ない。私だけで倒す。」
倒す……か……?
って倒す!?
何を?
でも心が何故か騒ぐ。
この緊張感には覚えがある。
とりあえずわかる。
ヤバイ!
最初のコメントを投稿しよう!