4:ハジマリⅡ

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うわぁぁ!!シカの頭をもった異形の者が一人の男性の頭を顔面から掴み、持ち上げた。そしてすぐに男性の頭は四方八方に飛び散った。周りの人々は皆逃げ回った。が、2m程の長さの剣が地面から現れ、異形の者はそれを抜き取り、周りの人々を切り裂いた。そして、晶の方に近付いてきた。「ゼロ...」晶は腰が抜けて立てなくなってしまった。晶は地面を這って何かを探した。刹那、晶は胸を蹴られ宙に浮いた。そして強く地面に叩き付けられた。何処が折れたか分からない。全身が死ぬほど痛い。だが意識はとてもハッキリしていた。瞬時に晶は自分のすぐ隣にベルトが落ちているのが何故か分かった。右手は動く。がむしゃらにベルトを掴んだ。すると、嘘のように全身の痛みが抜け、立ち上がった。とてつもなくパワーがみなぎってくるのを感じた。そして、逃げようとしたはずの晶は、イキナリ異形の者に殴りかかった。晶も異形の者に姿を変えていた。そう、晶の体は勝手に動いているのだ。異形の者は吹き飛んだ。晶は異形の者に近付きながら腰の剣を抜いた。向かいからは立ち上がった異形の者が剣を振り被りながら走ってくる。晶は腰を屈めながら避け、腹を突き刺した。次の瞬間、異形の者は爆発した。すぐに...。
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