07.暗い暗い闇の中には

1/1

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ

07.暗い暗い闇の中には

ある日 ある森に 1人の青年が 暮らしていました。 青年の家のある部屋には 何もいない1つの鳥かごが ぽつんと置いてありました。 止まったままの時計 火の付いていない暖炉 それぞれが淋しく見えました。 そして 青年もまた、独りでした。 いつしか青年は 孤独を 怖れるようになりました。 いつしか青年は なにかイキテイルモノを 探し始めました。 外に出てみると 人の気配はなく 時々風と共に鳴く木々達。 けれども青年にとっては それだけで満足でした。 独りじゃない そう感じさせてくれました。 いつしか青年はまた 独りだと感じ始めました。 いつしか青年は 共に生きてくれるモノが 欲しいと思いました。 青年がそれを 見つけられるのかは また 別にのお話。 「(独りは暗く 怖いもの)」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加