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――― その日の放課後、加奈子が俺のクラスに来た。 「瞬ちゃん!帰ろう」 俺と加奈子はいつも一緒に帰ってた。 小学校の頃から毎日当たり前のようにそうしてきたから高校になった今でも別になんとも思わなかった。 「悪ぃ~俺今日これから補習あるんだゎ。先帰っていーよ?」 そう、俺はこの前の中間テストの数学で赤点を取ってしまったため補習を受けなくてはならなかった。 はっきり言ってかったるかった。 「そうなの…じゃあ終わるの待ってるね。図書室にいるから」 「あー。わかった~終わったら行くわ」 先に帰ればいいのに…。
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