ハジマリ

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「大丈夫だって」 そう言いながら隆太は梨花からマウスを奪うと 手馴れたようにサイトの登録をする。 舞穂はおびえながら、隆太に言う。 「本当にこれ危なくないよね?」 「大丈夫だって」 カチッ マウスのクリックを押す。 ようこそ、日常に退屈した人たちよ。 そこには、赤い文字で大きく血で書いたような文字が浮かび上がる。 「本当に大丈夫か?」 腕を組んで無口だった智宏が口を開く。 隆太は楽しそうに話す。 「どうにもこうにも、登録しちまったものは仕方ないし16~17歳の高校生限定って書いてあるし、大丈夫だろう」
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