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月に一~二度、一週間の日程で『総合演習』を実施、各地の主要都市に國民を集め、その地の軍人から直接指導を受けながら訓練に励んでいる。訓練が終わると普通の生活に戻る。
他國とは変わった徴兵制度である。
その為か、『軍人』だとか『階級』と言ったものは戦時や訓練以外は単なる肩書きであるとこの國の人達は思っているらしい。
そして、職業軍人は首都であれば第一~第十五師団のどれかに、各州なら州軍に所属することになっている。
そして、一般人も戦時の際はいずれかの師団か州軍に所属することになっている。
最も師団や州軍というのは、平時なら町の治安維持をする地方警察のようなものである。
また、6月と12月の年二回、國王主催の職業軍人任用兼昇格試験を実施している。
これは國内外問わず募集している、いわば国家試験のようなものである。
内容は、國立学校に通う12歳以上の子供と外部者は職業軍人任用試験。15歳以上の職業軍人は昇格試験となっている。
条件さえ守っていれば性別は問わないこととしている。
試験は数人でのサバイバル戦と少佐以上の軍人と一騎打ちの二部構成となっている。
試験の結果次第で下は兵長から上は大尉までの階級で採用している。
ちなみに、中将・大将の試験管に勝っ場合、二階級昇進が約束されている。
王國には各地に必ず一つ國立の学校があり、少佐以上で20歳以上の軍人が教師を務めることになっている。
この國立学校は大きく軍官と文官養成を兼ねていることが多く、特に軍人を目指している者にとって、國立学校は云わば登竜門的存在として認識されているので、入学希望者は年々増加している。
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